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邨田丹陵(むらたたんりょう)

「金毘羅宮書院の美」
2007年 7/7~9/9
東京芸術大学美術館(東京・上野公園)



に行ってきました

思いのほかすいていたし、3Fについては4間を再現しているだけなので気が済むまでためつすがめつ眺めていることが出来ました

円山応挙のネコのように愛嬌のある寅のふさふさした筆、岸岱(がんたい)のきりりとした筆、そして若冲の花びら一枚一枚に意匠を凝らした筆、(一瞬、六花亭の花模様を思い出しつつ(?)堪能していたのです。

しかし、最後の間に来て、前の三人とは違う明治生まれのこの人の富士山を一番長く眺めていました。


邨田丹陵(むらたたんりょう)

必要な線だけで描かれた富士山
その回りに非常にシンプルな筆で描かれた遠景に
背筋がぴん!

隣の間には狩りの絵巻物風
(富士山裾野での、又、誰かの仇討ちの話を彷彿させる〜とあったと思う)
これがまた、、、
配色、彩色、構図、デッサン、細部もろもろが見事過ぎ
正面を向いた鹿も愛らしい

どれ位の集中力と筆の巧みさを持っていたのか

端から眺め細部を見つめどれ位いただろう



ただ残念なことに、この展示では中心人物ではないらしく
売店でもこの人の絵で売られていたのは一種類のみ
若冲や応挙はクリアファイルやTシャツまであるのにね

ネットで検索してもこんな小さな映像しか見つからず
ショック

というのも、買ってきたその絵はがきが見当たらない
どこにしまっちゃったんだろう。。。

捨てるわけないのにな。。。
探さなきゃ(汗)
by t2mina | 2007-08-01 00:21 | 本・映・音・展