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ヤブさん

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『ヤブさん~薮内正幸・動物画に生きた六十年』という本の表紙画です。
ペンだけで描かれた細密画。
すごいでしょ?

薮内 正幸さん、福音館書店(現・子どものとも社)の創設の頃にから動物画を描き続けてきた人だ。残念ながら2000年にたった60歳で亡くなってしまった。

動物が大好きで、中学の頃から動物園に行くと夢中になって描いていたそうです。
よく、電車好き、車好きな男の子のことは聞いた事がありますが、
この方は動物、しかも、描く事もでき、わからないことは、国立科学博物館にイラスト付きで質問の手紙を送っていて、そこから、福音館の図鑑の挿絵を描く道につながり、そのまま、それが仕事になったそうだ。

読んでいくと、そればかりではなく、笑顔とおしゃべりと、駄洒落大好き、な楽しいひとだったことがわかる。例えば、雑誌「アエラ」でも紹介された事があるという、「裏藪」と呼ばれたシャレネタのイラスト。
これは、ゾウとターキンという動物が重ねて描いてあり、
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「ワタシ、ゾウキンと申します。」と書いてある。

エネルギーがたくさんある人だったんですね。
その後、同編集部にいた方と結婚し、お子さんも生まれ、と生活は広がっていった。

ここまで動物(哺乳類)のことを知っていて描ける人は日本では他に、いないだろう、と言われているそうで、、その作品は、息子さん、奥さん、ボランティアの方々の手により、美術館が設立されて公開されているそうだ。

また、行ってみたい所が一つできた!

薮内正幸美術館
山梨県北巨摩郡白州町鳥原2913-71
0551-35-0088

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by t2mina | 2006-03-11 10:10 | 本・映・音・展